家庭内での短絡事故の例は、
(1) アイロンなどを使っていて加熱部分がうっかりコードに当たって、コードの被覆が溶け2本の電線が接触した場合
(2) コードがタンスなどの下敷きになって被覆が損傷し2本の電線が接触した場合
(3) 幼児がコンセントの両極間に何か導電物を挿入してショートさせた場合
などがあり、大きな電流が流れると安全ブレーカが動作します。
もっとも身近な安全ブレーカの動作について
炊飯器、電気ポット、電子レンジ、掃除機など多くの電気製品を同時に使用した場合に過電流により動作します。
漏電遮断器について
漏電は水気の多いところでよく発生します。一般的に分電盤内の漏電遮断器は一つです。これは、過電流に比べ漏電の発生頻度が低いことと、漏電遮断器が高価であることが主な理由です。 ところで、漏電による感電対策は漏電遮断器を取り付けておけば安心と思われがちです。しかし、これだけでは実際に感電したときに一瞬ですが体内を電気が流れてしまい ます。そこで、万一漏電が発生した場合にも電気が別ルートで大地へ逃げるように電気製品(とくに水気の多いところで使うもの、洗濯機など。)には「アース」線をつなぐ必要があります。
感震センサーとブレーカの連動について
感震センサーにより動作する安全ブレーカに、熱帯魚水槽が接続されていると想定します。これは、阪神・淡路大震災で発生した電気火災の出火原因の一つとして、熱帯魚ヒーターの異常加熱が話題になったからです。地震によりひっ くり返ったり、ひびが入ったりして水槽内の水が漏れ、ヒーターが空焚き状態となり周囲の物を加熱することで出火に至った場合もありました。このような万一の地震による電気火災を予防するため、停電復旧時に住宅内に電気が供給されないようにする目的で感震センサーは使われます。 実際の分電盤では、主幹のブレーカを動作させるタイプも市販されています。
コード・トラッキング短絡保護付安全ブレーカについて
トラッキング短絡は、プラグの抜き差しがほとんどないような電気製品で湿気の多いところに置かれるものに発生しやすい傾向があります。近年、トラッキング現象が原因と考えられる火災が暫増傾向にあり、徐々 に関心が高まっています。トラッキング現象は、電気製品を使用していない状態でも、プラグ・電源コードに電圧が印加された状態であれば発生する可能性があります。トラッキング現象による火災 予防は、常日ころからのプラグや電源コードのメンテナンスが必要です。以下のような方法でトラッキング現象を予防することができます。
(1) 冷蔵庫など常時通電している機器は、プラグ部分にほこりなどが付着していることが多いので、時々プラグを抜いて乾燥布でふき取る。
(2) 機器のプラグは確実にコンセントに差込み、使用後はスイッチを切ってコンセントからプラグを抜いておく。
(3) プラグおよび電源コードが異常に熱くなっているときは、接触不良や過電流が考えられるのですぐに使用をやめて電気店などに点検を依頼する。
ピーク電流音声警報器について
「過電流で突然、停電になったら困る。主幹ブレーカが動作する前にどうにかならないものか…」そんな消費者の方々の要望から作られたのが、このピーク電流音声警報器です。分電盤の主幹として取り付けられている漏電遮断器に流れる電流を監視しています。警報器本体の設定電流つまみで電流値を監視するブレーカの定格電流に合わせます。
中性線欠相保護について
主幹ブレーカに中性線欠相保護機能がついていると、中性線が欠相して電気製品に過電圧が加わっても、過電圧を検出しブレーカを動作させ電気製品の焼損や寿命の低下を防ぐことができます。100V 専用の電気製品が過電圧による影響を受け始める電圧は製品やメーカーによって異なりますが、およそ140V 以上です。ですから電気製品を保護するためにはそれ以下の電圧でブレーカを動作させなくてはなりません。よって中性線欠相保護機能は120V 〜135V の範囲で動作するように設定されています。
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